コミュニケーション力


『コミュニケーション力』

☆私たちは常に、自分の意思とは関係なく、周りの人達の言葉や態度に終始揺れ動いています。
周りの環境に左右されずに、丸一日『おだやかな気持ち』『爽やかな気持ち』で過ごせたことが、どれだけあるでしょうか?
では、周りの事に一切目もくれず、動じなければいいのでしょうか?
もしそうならば、自分自身を押さえて、マイナスの感情だけでなく、喜びや楽しさまで押さえ込んでしまうことになります。
それでは、心にも身体にも良くありません。
自分の感情を押さえ込まずに『いい気持ち』でいられるにはどうしたら良いのでしょうか?

我々は人間関係の中で生きていますので、他の人との関わりを排除することは出来ません。
人間関係を良く保つ努力が必要になってきます。

つまり他の人とのコミュニケーションを円滑にする事で、相手に対して安心して自分の気持ちや感情を表現する事が出来るようになるのです。
そして相手の気持ちも素直に受け入れる事が出来るのです。

☆コミュニケーションの基本は、相手の話を聞く事です。
二人で話をしている場合、一人が話す側であれば、もう片方は当然聞く側にまわります。
ところがこの話を聞くということが、なかなか難しいのです。
一見聞いているような顔はしているけれども、実際には真剣に聞いてない。
ほとんどの場合、聞いているような顔をしながら、実は次に自分が言う事を考えているんです(⌒-⌒; )
相づちも打つし、うなずきもするのですが、頭の中は、次に自分が何を話そうか?という事でいっぱいなんです。
相手に誤解されないように、いかにうまいことを言うか?自分をどうアピールする事にこだわってしまいます。
そしていざ自分の番が来て話し出すと、今度は相手が、次に自分が話そうとする事を考え始めるんです。
これでは良いコミュニケーションなんかは取れません。言葉が途切れない為のゲームにしかすぎませんし、沈黙を恐れるばかりに必死に話そうとしてしまいます。
すなわちお互いに話せば話すほどに、聞いてもらう事が出来なくなってきます。
聞いてもらえないという事は、ただ話を聞かれてないという事だけでなく、話してる自分の存在そのものも否定されているという事にもなります。

私たちはどれだけ真剣に自分の話を聞いてもらえた経験があるでしょうか?
普段の日常生活の中で、1時間でも2時間でも、ずっと自分の話を聞いてもらったという方はそうはいませんよね。
又、相手が話す事をずっと聞き続けたという経験もあまりありません。
病気や死や特別な場合でない限り、相手の話に長時間、真剣に聞き入れるという事がほとんどないのです。
会社でも学校でも家庭でも病院でも真剣に聞いていないし、聞かれてもいないのです。
大げさかも知れませんが、聞かれてないという事は自分の存在が無視された事になり、一見コミュニケーションが交わされているようで実際は無視されている。
この無視された孤独感が大きいように思います。

話し上手より、聞き上手という言葉がありますが、とにかく聞く事が全てです。
相手の話を最初から最後までずっと聞く事だと思います。愚痴でも悪口でも途中で口を挟まずに、とにかく聞く事です。
自分の話を真剣に聞いてもらった事で、相手は自分を受け入れてもらった!という深い安心感を持つ事が出来るでしょう。
それは相手の為でだけでなく、自分自身のコミュニケーションの在り方を変える事でもあるのです。