ぞうさんと僕とりんご♪
今日の午後は、キャリアコンサルトとの面談の時間です。
面談の予約がない方は、フリーの時間で自主課題をやっていただきます。
利用者のIさんは、原稿用紙を持ってきていて「書きものをします」と言っておもむろに書き始めました。
とても素敵なお話なので、ご紹介します♪
『ぞうさんと僕とりんご』
リンゴの樹があった。
重力により、ポトン、ポトンと草原に落ちてゆく。
![](https://snabi.jp/uploads/blog_article_picture/202110/05/l_772e5ee5-0357-4e1e-b3c1-6c112f111f1a.jpg)
ぞうさんがやってきた。
僕は隣で歩いているぞうさんの顔を見た。
笑っているように見える。
ぞうさんは長い鼻でりんごを拾った。
鼻の口を使ってポーン、ポーンとバウンドさせている。
![](https://snabi.jp/uploads/blog_article_picture/202110/05/l_668d46f6-a1b0-4578-93a7-ac60cbd3b677.jpg)
ご機嫌だなあと僕は思いながら、りんごの木の下で本を読んだ。
あれからぞうさんも、僕も、りんごも同じ情景を過ごした。
その時間のことはあまり覚えていない。
「今日のことは、今日のこと。」
「明日のことは、明日のこと。」
でも時には、思い出とか過去とかの方が大事だったりすると思う。
野に咲く花を歩きながら、僕は、今日も歩いて行く。
![](https://snabi.jp/uploads/blog_article_picture/202110/05/l_18dba323-b204-4212-a4ee-6d2ea9f384df.jpg)