ぞうさんと僕とりんご♪
今日の午後は、キャリアコンサルトとの面談の時間です。
面談の予約がない方は、フリーの時間で自主課題をやっていただきます。
利用者のIさんは、原稿用紙を持ってきていて「書きものをします」と言っておもむろに書き始めました。
とても素敵なお話なので、ご紹介します♪
『ぞうさんと僕とりんご』
リンゴの樹があった。
重力により、ポトン、ポトンと草原に落ちてゆく。

ぞうさんがやってきた。
僕は隣で歩いているぞうさんの顔を見た。
笑っているように見える。
ぞうさんは長い鼻でりんごを拾った。
鼻の口を使ってポーン、ポーンとバウンドさせている。

ご機嫌だなあと僕は思いながら、りんごの木の下で本を読んだ。
あれからぞうさんも、僕も、りんごも同じ情景を過ごした。
その時間のことはあまり覚えていない。
「今日のことは、今日のこと。」
「明日のことは、明日のこと。」
でも時には、思い出とか過去とかの方が大事だったりすると思う。
野に咲く花を歩きながら、僕は、今日も歩いて行く。
